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三国志(無双etc)に関して萌えを吐き出す場所。現在ムソ6司馬家萌え。
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「両手の花」オマケ

続きから、SS「両手の花」のその後。昭師サイドのオマケショートです。
(先にSSをお読みくださいませv)
この話の昭は超ヘタレ。そして、兄上最強だと思いますvv


学習能力がなさすぎる。
寝台に俯せになって、司馬師は重く溜息を吐いた。
また、手首には指跡の赤い痣。
身体は硬い方ではないが、それでも強いられ続けた無理な体勢に間接が軋む。
背中側では、この狼藉の犯人がおろおろしている気配が伺えた。

「すみません、兄上・・・お体は大丈夫ですか」
「大丈夫ではないと言えば、おまえはどうするつもりだ」

掠れてしまった声で意地悪く返せば、遠慮がちに触れていた手がぴくりと震える。
見なくても、大きな榛色の眸が潤んでいるのが容易に想像できた。
毎回毎回、この弟は学習しない。
馬鹿なワケではないのに、同じ轍を踏んで後悔ばかりしている。
そして、自戒するにも関わらず何故いつも同じ事態に陥ってしまうのか。
己の強欲ばかりを責めて、その真相には思い至らない。
真に愚行と考えているのなら、司馬師が繰り返しを許すはずもないのに。
理性的であろうとする弟を、甘い誘惑に堕とすのはいつだって兄自身。
弟から向けられる執着に塗れた眸が、隠しきれない情欲が愛惜しくて。
許してやるという素振りで躯を開く。
褥でしか見せない婀娜な仕草で切なく名前を呼べば、いとも簡単に司馬昭は陥落した。

「・・・兄上」

気弱な声で呼びかけられる。
知らぬ顔で瞼を閉ざしてしまうのも手。
けれど、たまにはそれ以外の蜜を垂らしてやる。
俯せの身体を気怠そうに返して、見下ろしてくる潤んだ目をじっと見返す。
しなやかな手で日に焼けた頬を包み込むと、司馬昭はこくりと息を呑んだ。

「真に受けるな、馬鹿者。私はそれほど柔ではない」
「兄上」
「だが、楽なわけでもない。この痣を見るたびに、おまえの仕打ちを思い出すだろうな」

束縛の痕に唇を寄せれば、顔を赤くした司馬昭は酷く複雑そうな表情を浮かべて。
急にああもう!と大声で喚くと、太い腕でぎゅっと力一杯司馬師を抱き締めた。

「これ以上俺を煽らないでくださいよ!」
「心外だ。私が何をしたというのだ」
「兄上ぇ~・・・」

精悍な顔が情けなく歪む。
ふっと目元を綻ばせて、司馬師は優しく弟を抱き返した。
今回は、元姫に慰めてもらわずにすむように。
たまには、怠い身を堪えて司馬昭の甘えを全面的に受け入れる。
喜色満面の笑顔になった単純な弟に、司馬師も柔らかに微笑み返した。



愚かで愛惜しい弟よ。
私の存在が在る限り、おまえはずっと、私の手中。


 

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